九星気学の落とし穴
- 晃李 紅敷
- 2022年4月13日
- 読了時間: 3分

こんにちは.
今日は,九星気学の落とし穴と言っても過言ではない,方位の取り方についてお話します.
九星気学の方位は大まかに真北,磁北,メルカトル図法,正距方位図法(球面三角法)のどれをとるかで吉凶が変わってしまいます.
正確にいうと
①真北と磁北,②メルカトル図法と正距方位図法
で,①と②の組み合わせの4通り,方位の取り方があります.
・ ・ ・ ・
ぶっちゃけ日本国内だけなら距離的に真北,磁北の影響のみで良いと思います.
がしかし!海外旅行など遠距離の例ではメルカトル図法,正距方位図法のどちらにするか,選択を迫られます.
ここをあやふやなまま,吉方位旅行に行くのは危険であります.
方位なんて気にしない方ならまぁよいですがわざわざ吉方位をとろうと思って旅行の計画を立てたのに,こっちの流派だと吉だけどこっちだと凶だった!ってことがあるからです.
いろいろな流派があり,現在も公に正解は断定できません.
どの流派も,自分んちの流派が一番正しいと思っています(それ自体は全く問題ないと思います).
では,それぞれの説について,検証していきましょう.
①真北と磁北
真北は北極星の位置であり,地形図上の北です.北極星は地球の自転軸のほぼ延長線上にあり,昔の人は夜,北極星を探して北を確認していました.
天体運行説を採用している流派はこちらを北としていると思います.
一方,磁北は,方位磁針のN極の方位です.
地球は大きな磁石であり,地磁気のS極に方位磁針のN極は引かれます.
この,地磁気のS極に該当する位置を磁北というわけです.
磁北は1831年に発見され,日々ずれています,そのずれ方は,年代によって全く違います.
地球の磁場によって方位の吉凶が決定するという説は,こちらの磁北を北としているのです.
磁北をとる場合,偏角を考慮しなければいけません.
正直,気学は古代の学問なので,北極星の位置を北として計算していたのではないでしょうか.また,磁北は年々ずれていくので,磁北の知られていない時代に発生した学問である気学は,真北を北としていたのではと思います.
②メルカトル図法と正距方位図法
こちらも,先ほどの気学の発生した時代に着目した説ではメルカトル図法が正しい,と言いたい所ですが,そうではないのではと思います.
確かに,平安時代など方位を決める際はメルカトル図法で計算していたと思います.
しかし,それはあくまで日本列島内とか,そこまで大移動ではなかった,,つまりルカトル図法と正距方位図法のずれがほとんどない範囲の移動ではないだろうか,と思いませんか?
現在は海外まで飛行機でひとっ飛びなので,海外への移動を考える際は実際の地球の形に則った正距方位図法の方が良いんじゃないのかな?と思います.
ケプラー(1571-1630年)が天体軌道について唱えるまで(天体は太陽の近くでスピードが速くなる+惑星軌道は楕円である),惑星の運行は完全な円と思われていました.なので,天体運行説も計算上ずれている可能性があります.なので,正直私は気学のできた時代に移動できた距離以上のあまりに遠い距離の方位の取り方については,この説でいいのかわかりません.(どなたか海外旅行や出張などで体験談などございましたらぜひメールをください(^ ^))
あ,ちなみに,出発日の方位を見るか,実際の到着日(現地入りした日)を見るかも流派によって違います(^^;.
混乱を極めてしまった方は申し訳ありません汗.
個人的にこっちじゃないかな?というのはありますが,データ収集中です.
いろいろ意見が割れる学問ですが,気学を学んで人生が開けたことは確かです.
運気を取りに行くと言う能動的な学問で,じっとしていられない私にはとっても合っていました笑.
なので,自分の中で暫定的な答えはありますが,今後も検証を進めたいと思います.
ではまた(^^)
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